安い!、お得!、貯蓄になる!、今しか入れない!と言ったセールスに騙されない!
貯蓄がなんだかんだ一番の保険!
Contents
生命保険は必要なのか?
生命保険はいくら必要?
生命保険は夫もしくは妻が死亡した時残される家族のために掛ける保険です。
つまり家族構成で大きく必要な額は変わります。
では具体的にいくら必要か計算してみましょう。
良く用いられる計算式があります。
例を挙げましょう。
ケース1:子供なし夫婦の場合
夫が死亡した場合残された妻(30歳)が最低月20万生活費がかかるとします。
パートなどで月10万程度稼げるのであれば月10万を保険でまかなう計算になるので、
10×12×(65-30)=4200万
つまり妻が30歳の時に夫が死亡した場合を想定すると4200万必要です。
ケース2:子供あり夫婦の場合
子供がいる場合は子供の教育費なども考慮します。
子供を一人育てるのに約1500万が必要とされています。
つまり子供が2人入れば先ほどの額+3000万が必要です。
先ほど同様に30歳で夫が死亡した場合子供2人分を上乗せすると7200万が必要になります。
では7200万の生命保険に入るのにいくらかかるのでしょうか。
ラ〇フネ〇ト生命にHPによると65歳まで保険をかけ続けるとして
16234円/月かかります。年間194808円とそこそこ高額ですね。
ただここで注意が必要です。
今の計算は妻が30歳の場合で夫に先立たれた場合を想定しており、もし40歳の時では3000万、50歳では1800万と必要額は減っていきます。
また子供にかかる費用も子供が成長するに従って減っていきます。
つまり一度生命保険の額を決めても、年齢を重ねるにしたがって必要な額は変動するのです。
ここで言いたいことは本当に夫、または妻が亡くなってしまったときに必要なお金というのはその人、状況によって違うということです。
そう考えるとこの計算式の通りでいいのでしょうか?
なのでよく生命保険のセールストークにある
などという話はかなり適当な発言だということがわかります。
これは裏を返せば「あなたくらいの年収があればこれくらい保険料っても生活に支障がでませんよね?」ということです。
怖いのは何も考えず「みんながそうしている」という理由で保険に入ってしまうことです。そうなるともはや入っている保険が必要なのか不要なのかの判断もできず、見直すことも今後できません。
具体的にどうやって考えればいいのか?
理想はいくらでも高くできますが、基本的には生きていくのに最低+αの金額が手に入れられるように保険を掛ければいいです。
ただ最低限の金額分の貯蓄があれば保険は必ずしも必要ありません。
例えばケース2の子供あり夫婦の場合、もし夫が亡くなったとしても遺産が1億残せるのであれば生命保険に加入していなくても残された家族が生活するだけのお金は十分にあります。
遺産が残せないのであれば保険は必要ですが、20代、30代で生命保険は必要なのでしょうか?
不幸にも30歳で亡くなる可能性はなくはない(事故など)ですが、仕事などが少し危険な方は労災保険に入っているわけですし、他人が原因であれば加害者から保険金や賠償金があります。
確かに若いうちに入るメリットとして
まだ貯蓄が十分でないため最低残された家族が数年暮らしていけるだけのお金は準備したい
ということが挙げられます。
なので貯蓄がある程度貯まるまでは掛け捨て保険に入る価値はあるでしょう。
この額がどれほど必要かはその人の考え方次第になります。
妻の職業、子供の数、親の介護状況、現在の貯蓄額などが影響し、簡単にこの額がベストと決めることができません。なので保険金の額は保険会社が提示した額ではなく、自分で考える必要があります。
例えばもし貯蓄がなくとも1000万あれば当面は生活に困らないためゆっくり考える時間を作れるかもしれません。2000万必要と考える人もいるかもしれません。
自分の好きな保険金がもらえる保険に加入しましょう。そして生活スタイルの変化で保険は見直しましょう。
ここで注意です。
若い方が持病などがないため入りたい保険に入れる。
終身保険は早く入った方が安い。
などと保険会社は言ってきます。これらはあまりメリットに感じません。あくまでお金のために保険に入るので今お得とかそういう観点ではなく、その都度見直しながら必要な保険に入る方が良いと考えます。
特に終身保険は一度加入したら解約すると基本的には損になるため解約しづらくなり、保険の見直しなどが今後できなくなる(縛られる)可能性があります。
今後国の制度自体が変わる可能性もあるので一生同じ保険に加入し続けるというのはハイリスクであると考えます。
保険は入れば入るほどお金が減ります。お金を払う価値があるかきちんと見極めてください。
生命保険控除
実は生命保険の掛け金は控除されるため他の保険と違い、特別扱いされています。
厚生労働省ホームページより
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1140.htm
なので若干他の保険よりは少しお得にはなっています。
だからといって控除ギリギリまで掛け金をかける必要はなく、必要な分だけ入るようにしましょう。
払った方が得になることはありません。
この生命保険控除がよくセールスの手口に使われるので知っておいてください。
また自分は生命保険として明治安田生命の「じぶんの積立」に入っています。
詳細は別記事で書きますがこの保険は貯蓄をしながら控除を受けられるちょっと特殊な保険です。
ただ他の生命保険控除を受けられなくなるため年収が高く(所得税率が高い)、他に生命保険に入っていない人にしかおススメできません。
貯蓄は最大の保険
生命保険は死亡にしか保険が掛けられません!
生命保険は確かに大事ですがバランスを考えましょう。他の火災保険、自動車保険、医療保険などと一緒に総合的に考える必要があります。
高い保険料を払うなら少しでも資産運用に回して貯蓄を増やした方が万が一の死亡の時だけでなく、災害、介護、リストラなど他のリスクにも対応がしやすいです。
自分の場合妻は看護師の国家資格を持っているので例え自分が死んでしまったとしても生活や職に困ることはないでしょう。また子供も現在いないので「最低限の生活資金のため」という点では生命保険は必要ありません。
貯蓄もそれなりにあるため現状生命保険は必要ないと考えます。
月数千円~数万円の掛け金の分は貯蓄、投資に回し、さらに資産を積み上げていきます。
何らかの理由で生命保険が必要になればその都度加入を検討します。
自分は共済保険に入っており、共済保険はセットで生命保険も入っています。現状その分だけで問題ないと考えています。
掛け捨てでない保険などはどうか?
基本的に自分は貯蓄と保険は全く別のものと考えるのが良いです。
理由は貯蓄は貯蓄で管理した方が管理しやすいからです。
保険で貯蓄しても流動性ではもちろん現金が勝っていますし、利回りという店では投資した方が良いです。元本保証の投資方法もたくさんあります。
こういった特典付き保険は特典にいくらの手数料がかかっているかが私達にわからず、また、他の保険会社との比較を難しくするため、保険会社に有利なものです。
そのため、ほとんどの場合特典付き保険は割高になってしまいます。
必ず必要なものを必要なだけ契約するようにしましょう。
生命保険に似たような保険
生命保険に似たような保険として
住宅購入のときに加入し、もし加入者が亡くなった場合住宅ローンの支払い義務がなくなる保険
生命保険と違い加入者が亡くなった場合、毎月一定額を継続して受け取れる保険
というものがあります。
詳しくは別記事で紹介しようと思いますが生命保険と役割が一部被るので生命保険の掛け金を決定する際に必ず計算に入れるようにしてください。
まとめ
生命保険料は必要最低限にしてできるだけ資産運用で総資産を増やした方がいろいろなリスクに対応できる。