【保険】個人型年金保険は加入すべき!?

個人型年金保険よりまずはiDeCoや国民年金基金など掛け金が全額所得控除される制度を利用するべき。

個人型年金保険とは?

個人型年金保険は自分で掛け金を一定額毎月支払い、決められた期間、もしくは一生涯年金を受け取れるというものです。

以下に挙げる2タイプが存在します。

確定年金:被保険者の生死に関わらずに決まった期間決まった額を受け取れる。受け取りのイメージは学資保険に似ている。
終身年金:一生涯受け取ることができる。国民年金に近いイメージ。

他にも有期年金(保険料は安いが被保険者が亡くなった場合に受け取れない)、変額個人年金(株価や金利の変動で受取額が変動)、外貨建て年金(外貨で運用される、手数料高い)などがありますが基本的にあえて選ぶ理由はありません。

個人型年金保険のメリットは?

調べると以下のように書いてありました。

個人年金保険のメリット

  1. 預貯金に比べ、個人年金保険で積み立てて行く方が最終的に受け取る金額は大きくなる可能性が高い。
  2. 貯蓄スケジュールと積立後の給付額のスケジュールを早い段階で確定でき、着実に積み立てられる。
  3. 個人年金保険の保険料控除の適用を受けることで、税金の負担が軽くなる商品も。長く加入していれば、トータルでかなりの額が軽減されることに。
お探しのページは見つかりませんでした【保険市場】

より引用

ですが今までの記事を見てきたみなさんなら思うところがあると思います。

メリットを一つ一つ検証してみましょう。

1.預貯金に比べ、個人年金保険で積み立てて行く方が最終的に受け取る金額は大きくなる可能性が高い。

これはiDeCoや国民年金基金などの私的年金どころか全ての投資で言えることです。別に個人型年金保険に限ったメリットではありません。

2.貯蓄スケジュールと積立後の給付額のスケジュールを早い段階で確定でき、着実に積み立てられる。

これは以前から申し上げている資金の流動性という点でむしろデメリットです。どうしてもメリットと言うなら貯金ができない(お金の管理ができない)人が無理やり老後の貯蓄ができることぐらいでしょうか。

こういった保険は途中で解約するとほぼ元本割れします。もしもの時の蓄えにはならないということです。

3.個人年金保険の保険料控除の適用を受けることで、税金の負担が軽くなる商品も。長く加入していれば、トータルでかなりの額が軽減されることに。

これはiDeCoや国民年金基金でも同じです。同じどころか掛け金が全額控除できる分iDeCoや国民年金基金が上です。

今のところあえて加入する理由が見当たりませんね。

でも利回りが良い商品があるかもしれません。人気のある商品を見てみましょう。

個人型年金保険の利回り

明治安田生命 年金かけはし

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据置期間は、保険料払込期間満了日の翌日から年金開始日の前日までの期間をいい、保険契約締結の際に、契約者のお申出により設定します。

これは30歳から30年間月20000円をかけた場合の保険金のシミュレーションです。

この場合65歳から毎年76.2万円を10年間受け取れます。65歳で一括受け取りにすると751万円と分割受け取りより安くなります。

利回りを計算してみましょう。

驚くべきことに月2万円を30年運用して762万円にするにはたった0.4%の利回りで良いということになりました。

しかも実際は一括で受け取る場合さらに受取金額は減り、全ての掛け金を回収するのに15年もかかります。

投資としての価値は定期預金に毛が生えた程度です。

途中解約では元本割れする可能性が高いためたった0.4%の利回りのために資産の流動性を下げるのはかなり危険だと思います。

しかも掛け主が死亡した時は掛け金が返ってくるだけで遺族のお金の補償はされません。

現時点で加入するメリットはかなり低いと考えます。

いろいろとオプションがついている保険も多くあります。一番のポイントは多くのオプションを付けることで各々の商品の比較が難しくなるということです。そしてオプションには全て手数料が上乗せされていると考えてください。なので保険はシンプルな方が良いのです。

節税としてはどうか?

個人型年金保険料控除は確かに有用ですが、控除を受けるために資産の流動性を下げたりするのはおススメできません。

それならインデックス型投信積立などした方が税金は高くなりますがリターンが大きいと考えますし、流動性も担保できると思います。

まとめ

個人型年金保険は節税などのメリットはあるものの現時点で加入するに値しないと考える。
こういった保険に加入する場合は利回りなどを計算しよう!

節約
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