【手数料の低いロボアド?】投信工房を考える

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投信工房というロボアドをご存知でしょうか。

以前こちらでロボアドは手数料が高いと言いました。

ですがこの投信工房は0.3%というロボアドにしては破格の低コストで使用できます。

この投信工房についてグーグルで調べるとアフィリエイトサイトばかりで内容についての考察があまりなかったので自分で調べて見ました!

投信工房とは?

松井証券が作ったロボアドバイザーです。

ロボアドバイザーがなにかわからない方はこちらを。

公式HPを見ると

  • 低コストを実現(年間平均0.3%)
  • 100円から投資(100円から毎月・毎週・毎日で選んで投資できる)

とPRされています。

この手数料0.3%がウェルスナビなどの1%と比べ非常に安いので今少し話題になっています。

投信工房のメリットデメリット!

メリットは

  1. 自分にあった投資ポートフォリオを作ってくれる
  2. 手数料が安い
  3. 100円からつみたてられる
  4. リバランスを自動でできる
  5. NISA口座にも対応している

などが挙げられます。

デメリットは

  1. 購入は自分で設定しなければならない
  2. 自動税金最適化サービスがない

くらいですかね。

それでは一つ一つ検証していきましょう!

メリット編

1.自分にあった投資ポートフォリオを作ってくれる

ここが一番重要ですね。どれだけシステムや手数料面で良くても、ポートフォリオがダメなら全く意味がありません。

早速先ほどの公式HPからポートフォリオを無料で作ってもらいました。

若くてそこそこ年収があり、投資経験もあるので積極型(ハイリスク)となりました。

そして

このようなポートフォリオを作成してもらいました。

この場合信託報酬は0.26%であり、期待リターンは年7%となる予想です。

さてここからは自分の考えですが、正直初心者には扱いの難しい投資信託が多数含まれており、しかもその割合いが大きいと感じます。

具体的にはこちらです。(ほとんど全てですね・・・)

  • 国内債券:三井住友・日本債券インデックス・ファンド
  • 先進国債券: SMT グローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)
  • 新興国債券:eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)
  • 国内リート:たわらノーロード 国内リート
  • 海外リート:たわらノーロード 先進国リート
  • コモディティ: iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)

一つ一つ見ていきましょう。

債券ファンド

まず債券ファンドです。

  • 国内債券:三井住友・日本債券インデックス・ファンド
  • 先進国債券: SMT グローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)
  • 新興国債券:eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)

債券は一般的に株式より値動きが少なく、不況に強いので守りの資産と言われます。

守備的な意味で先進国債券や国内債券に投資するのは理解できますが、20年以上の長期投資を前提にしているのに守りの資産をそこまで入れる意味があるのかが疑問です。

実際にどれだけ守備力があるのか各投資信託のチャートと王道の楽天VTIとを比べてみましょう。(楽天証券より全て引用しています。)

こちらが王道の楽天VTIです。買い付けランキング、積み立て設定ランキングももちろん最上位です。ころなショックでは20%近く値を下げましたがほとんど回復していますね。

下の緑の純資産額も右肩上がりです。こちらはまだ出来て浅いので3年強のグラフです。

楽天VTI

さてこちらは

  • 国内債券:三井住友・日本債券インデックス・ファンド

のチャートです。正直いってなんとも言いづらいですね。

5年では上がっても下がってもいなく、ほぼ横ばいです。コロナショックにも大きく影響を受けていないというのはわかります。

買い付けランキングは99位です。大分総資産額の伸びが弱くなっていますね。

三井住友・日本債券インデックス・ファンド

こちらは

  • 先進国債券: SMT グローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)

です。

SMT グローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)

コロナショックにもほとんど動じず、5年で+10%のリターンです。

3年で20%のリターンの楽天VTIにはもちろんリターンでは勝てませんが債券らしい守備的な値動きですね。

気になるのは買い付けランキングが700位台と大分低く、純資産額がほとんど伸びていないことです。

おそらく信託報酬0.5%が高いため新しく出た債券ファンドに乗り換えられているのでしょう。

ちなみに先進国債券の王道eMAXIS Slim 先進国債券インデックスはこのような値動きです。(年数が違うので注意)

信託報酬は0.154%で純資産もモリモリ上昇しています。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

SMT グローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)をあえて買う意味とはなんでしょういかね・・・

次は

  • 新興国債券:eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)

です。

ここで注意ですが新興国はお金の価値が低い(信用が低い)ので債券の値動きが激しいです。実際に今回のコロナショックでのこれらの価格推移を見てみると株式に近い程大きく値動きしています。

自分としては新興国債券は株式と同じくらいのハイリスクハイリターンの投資なので債券カテゴリ(守りの資産)とは考えてはいけません。

あとこのファンドは純粋に人気が無さすぎます(泣)

eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)

ここまで3つの債券ファンドを見てきましたが

  • 三井住友・日本債券インデックス・ファンド⇒あまり持つ意味を感じられない
  • SMT グローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)⇒eMAXIS Slim 先進国債券インデックスの下位互換
  • eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)⇒不人気、リスク高く信託報酬も高いのにポートフォリオに10%も含まれている。

と散々な結果でした。

リート

次に

  • 国内リート:たわらノーロード 国内リート
  • 海外リート:たわらノーロード 先進国リート

を見ていきます。

リートは不動産に対する投資信託だと思ってくれていいです。

国内リートはこちら
先進国リートはこちら

となります。

今回のコロナショックでは株式以上にリートが大打撃を受けました。

株価は回復しましたが、リートではまだまだ回復の見通しが立っていないのが現状です。

  • たわらノーロード 国内リート⇒1%だけ入れる意味が不明。
  • たわらノーロード 先進国リート⇒あっても良いがeMAXIS Slim 先進国リートインデックスならさらに信託報酬が0.07%安いので普通はこっちが良い。

コモディティ

コモディティファンドとは物に対する価格の変動を反映するものです。

良くわからなくても差し支えありません。

  • コモディティ: iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)

こちらは金のインデックスファンドです。実質金の値動きを見ているようなものです。

iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)

コロナショックにより金の値上がりが激しいためかなり+になっていますね。

ですが金なので基本的にはこちらで示した通り、値動きは少なく、手数料が高いので資産額が少ない方がポートフォリオに入れる意味合いは低いと考えます。

  •  iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)⇒総資産が少ないのであれば敢えて入れる必要なし。

まとめ

まとめるとこのポートフォリオはあまりおススメできません。

おススメできない理由はもっと条件の良いファンドがたくさんあるからです。

すいません長くなりました。

ここからはサクサク行きます。

2.手数料が安い

購入手数料のかからない投資信託だけ買っているのだから当たりまえです。逆にこれで中間マージン取ってたら鬼畜です。

3.100円からつみたてられる

投資信託なんだから当たり前です。メリットではありません。当然のことです。

4.リバランスを自動でできる

自分でリバランス日を指定しておけば自動でリバランスされるみたいです。

ですがリバランスが面倒になるのは複数の投資信託を購入するからです。

多くとも3~4つに元々絞っていればそもそもそこまでリバランスは面倒でなくなりますし、そこまでリバランス自体がそこまで人により必要な人とそうでない人がいるためこれがメリットとは一概に言えません。

もし他に個別株やiDeCoをやっていたら結局リバランスを手動でやる羽目になります。

5.NISA口座にも対応している

当然です。NISA対応の投資信託が対象になっているのですから。

デメリット編

1.購入は自分で設定しなければならない

こちらはデメリットというかもはやロボアドと自分で購入する場合の中間みたいな役割を持っているからですね。

ある意味自分で設定するので理解が深まり良い点とも言えます。

2.自動税金最適化サービスがない

これも結局完全自動化ではないためできないものと思われます。仕方ないです。

実はポートフォリオは自分で変えられる

先ほどおススメされたポートフォリオはボロクソに言ってしまいましたが、実は自分でポートフォリオの内容を変更できるんです。

つまり先ほどの良くわからない不人気ファンドたちをeMAXIS slimシリーズに変えればとてもポートフォリオのコストを下げられます。

一般あざらし
一般あざらし
それってもはやロボアドの意味あるの?

そうです。

賢い人はもう気づかれたと思いますが、自分で銘柄や割合を設定して自分で購入するってことはもはやロボに全く頼っていません!笑

つまりこのロボアドはAIは無視してツールとして使うならありだと思います。

なぜ松井証券はこのようなロボアドを開発したのか?

ではなぜこのようなロボアドが生まれたのか。自分なりに考えました。何か野村証券にメリットがあるはずです。

ここからは私見ですのでご容赦下さい。

①不人気ファンドを買わせるため

不人気ファンドが初期のおススメとして出てくるのは非常に不親切です。

そのファンドを知識のない人に買わせたいからだと思われても仕方ありません。

おそらくそのファンドからいくらかマージン(手数料)をもらっているのでしょうか。

②野村証券に証券口座やNISA口座を作らせるため

流行っているロボアドという言葉で初心者をひっかけ、上手く口座開設に持ち込むことで将来の顧客を確保したいのだと思いました。

実際は何度もおススメしていますがNISA口座は楽天証券で作成し、クレジット決済をするのが現状再効率です。野村證券には悪いですが、敢えて野村証券に口座を作りたいとは思いません。

まとめ

投信工房とはロボアドっぽいただのツールです。

リバランスツールとしては有用とも考えられますが野村証券に口座を作ってまで運用する価値は低いと思います。

みなさんも興味があれば調べて見て下さい!

投資
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