しかし、値上がり率は悪く、持っていても配当金はなし。また手数料の高さや流動性の低さがネックになる。
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金とは?
ご存知の通り金銀財宝の金です。
今まで全世界で採掘された金は約25mプール4杯分と言われ、毎年3000トン前後採掘され続けています。
金はネックレスや指輪など宝飾品に使用される他に錆びなく柔らかい金属であるためハイテク産業においても需要は高いです。
銀・プラチナは金とはもちろん違い、投資対象としても若干の違いはありますが、ここでは金を中心に紹介します。
金は安定した現物資産
金は実物資産と呼ばれます。
実物資産とはそれ自体に価値があるものです。例えば金の他に土地やマンションなどの不動産、美術品なども実物資産と呼ばれます。
一方株や紙幣は金融資産と呼ばれます。あくまで株や紙幣自体には高い価値はなく、信用などに基づいて価値が決定します。そのため実物資産より価値の変動は金融資産は大きいです。
株価はその会社の業績で価値が変動しますし、紙幣だってインフレで価値は下がっていきます。
そのため世界恐慌など全世界的に株価が下がったりした場合、このような現物資産をみんな集めるようになり、金の価格が上昇したりするのです。
つまり不況に強い、インフレに強い資産=安定した資産であると言えます。
金投資のデメリット
メリットとして安定性が挙げられることは先ほど申し上げました。次にデメリット(インデックス型投信積立と比較して)を紹介します。
1.価格の上昇が少ない
2.手数料が高い
3.配当金がない
4.流動性が低い
1.価格の上昇が少ない
株価に比べ安定資産であるが故に値動きは緩やかです。
にも書きましたが、株に比べ金は値上がり率は低いとされています。
しかし最近の金の価格推移を見てみましょう。
長期(20年程度)での金の価格の推移を見ると右肩上がりに伸びているように見えます。
例えば2000年頃の一番安い1000円時に買っていれば今は5000円以上つまり5倍以上になっています。
超長期(30年以上)ではほとんど横ばいですが、ここ数十年では利回りはかなり良いと考えられます。
2.手数料が高い
しかし手数料のネックはあります。
金(現物)の取引にかかる手数料は楽天証券を例にすると
これはそこそこ高いですね。買うときに消費税を取られるのも大きいです。
ご存知の通り、投資信託では買い付け手数料は無料が普通です。その代わり投資信託は信託報酬と言う名の持っているだけでかかる手数料があります。
でも自分が勧める投資信託の信託報酬は非常に低いためそこまでコストがかかりません。
金などの貴金属買い付け手数料の他に保管のための手数料(貸金庫を借りるお金)なども必要です。自宅の金庫に保管しても良いですが盗まれたり、災害などで紛失するリスクがあります。
3.配当金がない
株は持っているだけで配当金をもらえます。投資信託の場合は配当金を自動で再投資できるように設定できます。
つまり持っているだけで少量ではありますがお金が増えていくのです。
金の場合が配当金がないため持っているだけでは全く利益を生みません。あくまで売るときに買った値段より高くなければ利益はないということです。
4.流動性が低い
株はネットで簡単に売買できます。現金程ではないですがかなり流動性は高い部類です。
金の場合は現物資産であるため買ったり売ったりするのに時間と手間がかかります。そのため手数料も多くかかってしまうのです。
売れなくなるわけではないのでそこまで流動性が低いわけではないですが、こまめに売ったり買ったりするのは面倒です。
金の投資方法
まとめると買い付け手数料、保管の手間やリスク、配当金がないことを考えると株と同じくらいの値上がりでもやはりインデックス型投信積立に勝るとは自分は考えていません。
でも株式へのインデックス型投信積立は20年以上の長期でないとリスクがそこそこ高くなってしまいます。利回りが下がってもいいから安全を取りたいのであれば自分の資産の一部を金として持つのも手だと考えます。
金は現物投資、純金積立、金ETFなどの投資方法があります。
現物投資
現物投資は金のインゴットやコインなどを買うといった方法です。
先ほど挙げたデメリットが全てありますが金自体が自分のものになるというメリット?があります。
純金積立
インデックス型投信積立と同じようにドルコスト平均法を用いて安い時に多く、高い時は少なく買えるようにした投資方法です。
こちらも手数料がネックになります。
金ETF
余計な手数料、保管の手間を気にしたくない人は金ETFをおすすめします。
金ETFとは金の値動きに連動して価格が変動するETFです。
ETFなので小額から投資ができます。
ただ金の現物同様配当金はありません。さらに信託報酬も他の株式の投資信託に比べ少しお高めになっています。
ETFなので買い付け手数料もかかります。
素人が手を出すなら
今後金の価格が上昇するのかもう動かないのか、減少するかは素人には判断できません。
なのであくまで現金以外の安定資産を持っておきたいというのが理由で金に投資したいと考えるのであるなら純金積立か金ETFを定期買い付けするかだと考えます。
ただ純金積立は手数料がそこそこ高いですし、ETFで買う度に手数料がかかるので手数料を減らすために積立NISA枠で買うことをおススメします。
金ETFを買うべきかはこちらで解説しています。
まとめ
安定資産として投資が検討される金
安定志向であれば純金積立や金ETFを購入するのも手であると考える。
コメント
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[…] ですが金なので基本的にはこちらで示した通り、値動きは少なく、手数料が高いので資産額が少ない方がポートフォリオに入れる意味合いは低いと考えます。 […]
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