【必要or不要】リバランスについて

リバランスはほとんどの投資家で不要です!!

なぜ不要なのかこの記事を読んで学びましょう!

みなさまの考えを否定する意図はありません。真の意味でリバランスが必要なのか自分なりの考察です。

リバランスとは?

リバランスとは、ポートフォリオを構築(投資対象を実際に組入れ)した後、相場変動などで変化した投資配分比率を見直し、値上がりした資産・銘柄を売り、値下がりをした資産・銘柄を買い増す、などによって、ポートフォリオの構成を最初と同じ比率に修正していく手法のことです。
大和アセットマネジメントより

良くわかりませんね・・・

リバランスの前にまずポートフォリオとは何かおさらいしましょう。

  • ポートフォリオとは、安全資産と危険資産の最適保有率のことである。wikipediaより

  • ポートフォリオとは、金融商品の組み合わせのことで、特に具体的な運用商品の詳細な組み合わせを指します。SMBC日興証券より

実はいろいろな定義があり、調べるサイトにより書いてあることが若干違いますが大きく分けるとこの2種類です。

では先ほどのリバランスにはどちらの意味で使用されるのでしょうか。

実はどちらの意味でも使用されます!!!

もう訳が分かりませんね。ですがポートフォリオの本来の意味は安全資産と危険資産の最適保有率であり、個人投資家においてはこちらの考え方の方が重要なためこちらで話を進めます。

ポートフォリオとは安全資産と危険資産の最適保有率

はい。もう良くわかりませんね。

安全資産とは無リスク資産つまり現金です。

危険資産とは有リスク資産つまり個別株や投資信託です。

なぜ最適保有率なんて考えなければならないのでしょうか。

それは安全資産と危険資産の比率であなたの総資産のリスクとリターンが決まるからです。

ここから先リスクは年率の標準偏差、リターンは年率のリターンを示します。意味不明な方はこちらを。
なぜあなたは現金を持つのでしょうか?
それはもちろん家賃を払うためであったり、急な出費に対応するためですが、ポートフォリオの考え方ではリスクを下げるために現金(安全資産)を持ちます
ここで2つのポートフォリオを比べます。

Aは米国株式と現金を半々、Bは全額米国株式です。

どちらがリスクが高いかは一目瞭然でBですね。またリターンもBの方が大きいのも当たり前です。

でもあなたはAとBどちらか一方しか選べないとしたらどちらを選びますか?

Aを選ぶ方が多いのではないかと思います。

なぜAを選ぶのかそれは「値下がりしたら大変!」とか「いざと言うときに株をすぐ売らないといけない」とか考えるからです。

これをポートフォリオのリスクがあなたのリスク許容度を超えている状態と表現します。

ここで言いたいことはポートフォリオのリスクは安全資産(現金)を含めたものであるということです。

先ほどの場合あなたが現金の割合を増やせばあなたのポートフォリオのリスクは減ります(当然リターンも減ります)。

少し話が変わります。

投資家たちはより良いポートフォリオを作ろうと日夜研究していました。

そこで一つの結論に達します。

「最もリスクに対するリターンが高いポートフォリオが良いのではないだろうか」

リスクに対するリターンのことをシャープレシオと言うんでしたね。

つまりシャープレシオが高ければ高いほどそのポートフォリオが優れているということになります。

ですがここで問題があります。それはリスク許容度です。

いくら優れたシャープレシオでも値下がる度に精神的に辛くなったり、危険資産を売らないといけなくなるようでは完璧なポートフォリオを作った意味がありません。

なので最終的にこうなりました。

あなたのリスク許容度の範囲内で最大のシャープレシオになるポートフォリオが最良のポートフォリオである

一般あざらし
一般あざらし
これがリバランスにどう関係するの?

ここでリバランスが出てきます。

あなたはリスク許容度を想定してリターン5%、リスク10%のポートフォリオを作りました。

この最良のポートフォリオですが、完成した瞬間は最良でもすぐポートフォリオ内の比率が崩れてしまいます。

例えばボーナスが入り、現金の比率が増えるとリターン、リスク共に下がってしまいます。

あなたはリターン5%、リスク10%のポートフォリオにしたいのでリバランスをして最良の比率になるように調整するのです。

現金が増えていたらその分危険資産(株)を買います。

そして再度リターン5%、リスク10%のポートフォリオを作るのです。

厳密に言えば何かが値動きする度に最良のポートフォリオから離れてしまいますがキリがないので年1回とか半年に1回とかに一気にやることが多いです。
こうすることで最も効率良い資産運用を続けていくことができるのです。

なぜ一般投資家に必要がないのか?

ほとんどの投資家においてポートフォリオのリバランスは不要です。

それは最良のポートフォリオを作ることを目的としていないからです。

一般あざらし
一般あざらし
どういうこと?

自分はインデックス型投信積立(ドルコスト平均法)をおススメしています。

実際この方法で投資をされている方が多いことでしょう。

ですがもしあなたが投資を始めた際に最良のポートフォリオを作ることが目的であるなら積立投資ではなく、一括投資するはずなのです。

最良のポートフォリオを作る前提であれば、あなたは自分の理想の比率まで一気に株(投資信託)を購入し、年に1回その現金との比率をリバランスする必要があります。またリスク許容度に変化があればその都度最良のポートフォリオを作成し直す必要があります。

ですが自分も含めインデックス型投信積立をやっている方のほとんどは目標とするポートフォリオを設定しているわけではありません。ですのでリバランスもいらないのです。(実際自分もリバランスをやったことがありません)

実際にドルコスト平均法での積立額を決める時にポートフォリオ全体のリスクとリターンを気にする人はほとんどいないと思います。ほとんどの方は今どれだけ投資に回せるお金があるかで積立額を決めていると思います。

ですがリバランスをしないことには重大な問題があります。

インデックス投信積立は最良のポートフォリオを作ろうとしていないので積立後半(積立開始15年目以降とか)にはかなり投資信託に偏ったポートフォリオになっていると思われます。

もちろんそのポートフォリオは有リスク資産がほとんどのポートフォリオになるためハイリスクハイリターンであり、自分の知らないうちにリスク許容度を超えてしまう可能性があります。

実はこれがドルコスト平均法の大きなデメリットです。リスク許容度を評価せずに何十年も投資を続け、いつしか超ハイリスクハイリターンのポートフォリオが出来上がります。

強い意志があれば大丈夫かもしれませんが、もし積立最終年に大暴落が起きれば混乱して売りに走ったりしてしまう可能性があります。

確かにドルコスト平均法は続けるのが精神的に楽な方法ですが、後半戦を考えた時にこのリスクとリターンについて良く知っておく必要があると考えます。

シミュレーション

あなたはこつこつドルコスト平均法で毎月インデックス型投資信託に積み立てました。

最終的にあなたの総資産3000万円の7割が株式、現金が3割になった時1年という期間で総資産がどれくらい動くのでしょうか。

こちらでシュミレーションします。(現金欄がないので日本債券のリスクとリターン、相関係数を0にして代用します)

1年後の元本割れの可能性は40%とかなりの確率です。

元本割れ40%というのは逆に言えば1年後今より総資産が増えている可能性が60%ということでもあります。

また1年で総資産が200万円も下がる可能性は20%近くあります。

老後のためと必死で運用した3000万円がたった1年で200万円減ってしまうことに耐えられますか?

積立投資後半はポートフォリオの考え方を持って、リスク許容度の範囲内にしたいところです。

このようなことがあるので高齢になると現金比率を増やすだの債券の割合を増やすだのという話がでてきます。個人的には大分先の話なので債券や金を組み込むか現金と株式だけでその割合で調整するかは決めていません。現代のような株式一択の世界が続くのであれば(債券のリターンが低すぎる)現金比率を徐々に上げていきながら(=積立額を減らしながら)積み立て投資を続けたいと思います。その場合ドルコスト平均法ではなくなりますが別に問題はありませんね。
あなたが最初から現金3:株式7でポートフォリオを作成し、1年に1回リバランスしていけばリスク(標準偏差)とリターンは20年後も変わりありません。
給料の余剰資金の7割を投資に充てるというルールで投資していけば実はリバランスなしでも大体現金3:株式7をキープしながらドルコスト平均法で運用ができます。
もちろん1年での値動きの大きさという点ではあなたの総資産額が関係するのであなたが高齢になってからの方が大きくなります。(これを別の意味でリスクと言う人もいます。)
投資の世界のリスクは何度も言うように1年での値動きの幅(標準偏差=割合)ですが、実際リスク許容度に影響するのはリスク(1年でどれくらい総資産が値動きするか=絶対値)が大きいと思います。
運用額が少ない内はリスクを高めにとっても良いですが、運用額が大きく(=運用年数が長く)なった時のリスク許容度も一度考えてみるのも大事だと思います。
簡単に言うと1年で何万円損しても精神や生活に支障がないかを考えておくということです。
まぁこれは常に考えている必要もないので1年に1回とか振り返れば良いと思います。

もう一つのリバランス

もう一つの意味でのリバランスについて検討しましょう。

ポートフォリオを具体的な運用商品の詳細な組み合わせとして考えた場合です。

あなたは日本株ポートフォリオを持っています。

A社30%、B社50%、C社20%です。

これが1年後株価の変動でこうなりました。

A社、B社が値下がりし、C社が値上がりしたことで大きく比率が変動してしまいました。

この比率をA社とB社の株を購入(もしくはC社の株の売却)で元に戻します。

これがこのポートフォリオの定義の場合のリバランスです。

みなさんはこちらのイメージの方が強いのではないでしょうか。

もちろんこれもリバランスの意味としては正しいです。

インデックス型投資信託で言うならA社を米国、B社を日本、C社を新興国と置き換えてもいいです。

ですがこのリバランスは大きな問題があります。

それは

ポートフォリオ(あなたの無リスク資産と有リスク資産の合計)のリスクとリターンが変動してしまう!

ということです。

リバランスとは本来値動きで崩れてしまったポートフォリオ(あなたの無リスク資産と有リスク資産の合計)を自分の想定しているリスクとリターンに再度調整することです。

このA社B社C社の値段を自分の決めた比率にするために無リスク資産と有リスク資産の割合が変動してしまってはあなたのポートフォリオ(あなたの無リスク資産と有リスク資産の合計)のリスクとリターンが変動してしまいます!

先ほどの例で言うなら通常あまり株は売りたくないので先ほどの場合A社とB社の株を買うことでリバランスすることになりますが、その変わり無リスク資産(現金)の割合が下がってしまいます。そうなるとあなたのポートフォリオ(あなたの無リスク資産と有リスク資産の合計)のリスクとリターンが上がってしまうのです。

もしそれを避けるのであれば無リスク資産が一定の割合になるようにA社B社C社の株を売買しなければならず、かなり大変です。

もし有リスク資産と無リスク資産の割合を考慮せずに、このポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)のリバランスを行うなら、悪く言うと見た目をきれいにするだけのリバランスと言われても仕方ありません。

リバランスするのはいいですが、目的が見た目の美しさであったなら意味がありません。

自分流のポートフォリオの否定はしませんが、その場合リバランスをする意味はあまりないので欲しい株を欲しいタイミングで買えば良いと思います。自分も自分流日本高配当株ポートフォリオを作っていますがリバランスはしていません。

セクターの偏りなどをリバランスする方もいますが、そのセクターが何%以内でなければならないとかと言うのは根拠のない自分ルールであることが多く、見た目をきれいにしたいということと大差がないと考えます。あからさまな偏りは是正する意味がありますがリバランスの本質ではありません。

おまけ:ウェルスナビはリバランスが自動

みなさんご存知ウェルスナビは手数料を払うことで自動でリバランスをしてくれます。

ですがもちろんこのリバランスは有リスク資産のみで、あなたの保有する現金(無リスク資産)は考慮してくれません。

もしこのリバランスを有効に利用したいのであれば常に現金とウェルスナビ内の有リスク資産を一定にするような積立でなければなりません。

現金との比率を全く無視して資産運用するのであれば高い手数料を払ってリバランスを自動化する価値がどこまであるのでしょうか。

まとめ

最良のポートフォリオを作ることを目的としていないのであればリバランスは必要なし。

見た目だけ、気分だけのリバランスが本当に必要かもう一度考えて見て下さいね!

投資
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Dr.Dの資産運用

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